■ エクセレント・カンパニー
Excellent Company
T.ピーターズとR.ウォータマンが米国の優良企業を調査してそこに共通する要素を発見し、超優良企業の条件として発表したもの。
それによると、「業種をとわず、こうした企業はほぼいちように、やぼくさく見えることもあるにせよ、なにか並はずれたことを徹底して繰り返すことによって、全従業員が自社の企業文化に同化する」といっています。エクセレントの決め手は分析的戦略やシステムではなく、その組織に独特の文化が定着しているというのです。
つまり、米国の高業績企業は上からの分析的な戦略にもとづく経営というよりは、下からの自律的な試行錯誤による実験を通して、実践的な戦略が生み出せるような行動指向の組織や文化をつくりあげていることを発見したもの。超優良企業の条件としてあげられたものは以下の8項目です。
(1)行動の重視(実験精神が旺盛)、(2)顧客に密着する(お客さまから学ぶ)、(3)自主性と企業家精神(惜しい失敗を支援)、(4)人を通じての生産性向上(個人を尊重し貢献感を持たせる)、(5)価値観に基づく実践(基本的な考え方―経営理念―を実践)、(6)基軸から離れない(熟知している業種に集中)、(7)単純な組織、小さな本社(管理階層がフラット、本社管理部門が小さい)、(8)厳しさと緩やかさの両面を同時に持つ(価値観を浸透させ、他は自主性を尊重)。