新時代のビジネスマナー

■新しい時代に求められるビジネスマナーとは?


ビジネスのグローバル化と情報技術(IT)の進展・・・。
時代の変化は、ビジネスマナーにも新しい常識を求めています。



■情報技術(IT)の進展

経済のグローバル化や情報伝達技術のスピーディーな進展とともに、社会人に求められるマナーにも新しい要素が加わってきました。

ビジネスがグローバル化して、未知の地域や国々のマナー・生活習慣、組織の風土や文化までを理解することが要求されてきています。特にビジネスにおいては、情報技術(IT)の急激な進展でコミュニケーーションのスピードが大きく変化し、即座に対応するマナーが求められます。

新社会人だけでなく、ビジネス経験が豊富なマネジャーや大きな組織の経営トップでさえ、改めて今日の社会人らしい、時代に見合ったマナーを習得する必要性が強く求められるようになりました。

■社会人としてのマナー

従来からのマナーに加えて最近新たに注目されているものに、公共の場における社会人のマナーがあります。

例えば、電車や列車の中、あるいは人混みの中では、携帯電話を使うのはマナー違反です。また、これから着陸しようとする飛行機で、隣りの人がパソコンや携帯電話を使っていたら、やめてくれと言いたくなります。
快適に暮らすためには、ゴミの処理についてのルールを守らない人がいたら困りますし、ペットの散歩で道路を汚されるのも迷惑です。マンションで暮らしているあなたの出す物音を不快に思う人がいるかもしれません。

また、喫煙の問題もあります。最近の建物は全館禁煙というケースが少なくありません。禁煙を義務づけられている航空機の中などでは、長時間の禁煙にイライラする人もいることでしょう。反対に煙草を吸わない人は、煙草の煙を避けてあちこちに移動しなければなりません。喫煙が社会人にとっても大きなマナーの問題になっているのです。

■セクハラ

新しい時代のマナーとして、セクシュアル・ハラスメント(以下セクハラ)があります。
職場で男性社員が女性社員に向かってつい気やすく、「君、いつ結婚するの?」「入社してもう何年?」「結婚したそうだけど子供はまだ?」などと言うようなケースです。これは、セクハラと受け取られる可能性があります。マナー違反であるうえに、時として大きな問題に発展します。

セクハラに発展する可能性のある例としては、 
@職務以外の接待や電話番、お茶くみなどの強要。 
A性的な冗談やからかい。 
B食事やデートヘの執拗な誘い。 
C意図的に性的な噂を流す。 
D身体に触る。 
Eヌードポスターやわいせつな画像の掲示。 
F正当な理由のない仕事の変更や配置転換、解雇、降格。 
G仕事のやりにくさをもたらす就業環境の悪化。 
H女性の仕事の能力を正当に評価しない。
などがあります。

セクハラ問題が起きることのないように気をつけましょう。

■パワハラ

最近、パワー・ハラスメントが問題になるケースも増えています。

パワー・ハラスメントとは「職務権限を使った嫌がらせ」のことです。セクハラと違って、男女を問わず、上司と部下、権限のある人や部門からそうでないところへ圧力をかけることをいい、時には人権の侵害にもなりかねません。上司が意図して行った言動ではないのに、部下の側からハラスメントと受け取られてしまうこともあります。上位者は特に、自分が他の人にどのような影響を与えているのかを意識して行動することが求められます。

対策としては、相手が男女、上司・部下、若者・高齢者を問わず、ともに働くパートナーとして、相手の自尊心を尊重し相手の話によく耳を傾け、効果的なコミュニケーションをとることでハラスメントにつながらない職場の風土を築いていくことです。

■情報の収集

仕事を始める前に、まずその仕事に必要な情報を集めることが大切です。ところが最近は、あちらこちらに情報が溢れています。当面する仕事をこなすためにどの情報を取り、どの情報を捨てるべきか迷うことが多くなりました。また、何を伝え何を聞くべきかで混乱してしまいます。

情報を求めてインターネットを使えば、整理に困るほど沢山の情報が手に入ります。それ以外にも、新聞・雑誌やTVやラジオなどさまざまな情報があります。その中で、自分の仕事にとって有効な情報は何であるかをまず判断し整理しなければなりません。

仕事に役立つ情報を有効に拾い出すには、日頃から時間を見つけて新聞や雑誌に目を通すこと、TVやラジオの番組や広告にも目を光らせていることが、情報を見る目を養うことにつながります。また、社内にいる数多くの知識を持った先輩や友人、上司の存在にも気を配りましょう。

■仕事の進め方のコツ

<注意すべきポイント>

・記憶するより記録する
ビジネス社会に入ったら、とにかくメモ魔になることです。上司から命令を受けるとき、お客様からの依頼や伝言を受けるとき、先輩が何か教えてくれるときには必ずメモをとるようにします。話し言葉がメモに記録されることによって、相手もあなたも安心でき、仕事の正確さもアップします。電話のときにはメモをとる習慣がある人でも、命令を受けるときや、会話による情報提供に対してはメモをとらないことがよくあります。メモのとり方、手帳の使い方のうまさが、計画上手や段取り上手になるための近道です。

・スピードよりも正確さ
仕事を命じられると、とにかく速くやろうと焦ります。確かに内容によっては、すぐに取りかかることが必要な場合もありますし、そういう機敏さと活力は、上司にとって好ましいものです。しかし、自信を持てる正確さで行うことが最も大切です。「正確さはあるが、あまり遅くては能力がないと思われはしないか」。そういう危惧を抱く人もいるかもしれません。こういうときは、何時までという期日や時間の確認をして進捗状況を中間で報告するようにします。そうすれば上司も安心して、あなたに大きな仕事を次々と任せてくれるでしょう。


 

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