嫌な上司の下で働く人の心得3カ条
どうですか?前項に出てきた様々な嫌な上司のタイプ・・・
「うちの会社にもいる、いる!」と感じる方がほとんどではないかと思います。
悲しいかな、部下には上司を選ぶ権限はありません。
「ダメ上司」「嫌な上司」の下で働くことになると、その心労とストレスは耐えがたいものがあります。
“これが何年続くのか…”などと考え出すと気分は最悪です。
しかし、そのような状況下に置かれたとしても、なんとか仕事を続けていかなければならないのが悲しい現実でしょう。
そこで、嫌な上司の下で働くことになったとき、心得ておくべき3カ条をご紹介します。
【1】こんな上司もいるさ
まず、第一の心得は、「こんな人もいる」「こんな人のためにイヤな気分になるのは損だ」と、自分に言い聞かせることです。
そうすれば、イヤな気持ちが少しは軽くなります。
例えば、口の悪い上司がいたとします。
<仕事の進み具合やミスにきびしく、その言い方がきつい>
<感情的に怒ったり、イヤミな言い方をしたり、人のあら探しばかりしている>
<暴言を吐いたり、セクハラ発言をしたり、差別的なことを言う>
こういう人は、残念なことに世の中にはけっこういるものです。そもそも、口が悪いのはその人の習性なのです。
「この人はこういう人」「こんな人もいる」と理解した上で、「こんな人のために自分がイヤな気分になるのは損だ」と考えた方がいいのです。
同じく、性格的に問題がある上司がいたとします。
<気分屋・気まぐれ・わがまま・自分勝手>
<上への態度と下への態度が違う>
<不公平でえこひいきをする>
また、能力がない上司がいたとします。
<仕事ができない、管理能力がない>
<そのくせ、手柄を独り占め、部下に責任を転嫁する>
残念ながらこんな上司もたくさんいるのです。
こんな上司は「許せない」と思っても、そういう上司の存在を会社が実質的に許しているのだからどうしようもありません。
嫌な上司がいなくなってくれたら、嫌な上司がいい人に変わってくれたらと願う気持ちはわかりますが、それを望むのはムリがあります。
それを心の中で望んでいるうちは、そうならない現実に苦しむだけになってしまいます。
まずは、「こんな人もいる」「こんな人のためにイヤな気分になるのは損だ」と自分に言い聞かせ、それなりに付き合っていくことを考えた方がいいでしょう。
【2】自分の責任と心得る
「ダメ上司」は、基本的に、自分のミスも部下のせいにします。これは、もはや仕方のないことなので、あきらめましょう。
何か問題が起きると、部下に責任を転嫁するのは、ダメ上司の常とう手段です。自分の責任にされたとしても、素直に受け止め、自分の責任で修正することを考えましょう。
この程度の事は、日常茶飯事と心得て、いちいち腹を立ててはいけません。
【3】周りに愚痴をこぼさない
同僚に愚痴をこぼしてまわる人がいますが、これは逆に、自分の値打ちを下げることになります。職場の周囲に愚痴をこぼしてまわり、上司の悪口を習慣化させる事は避けましょう。
上司の無能さには、他の同僚も気がついているはずです。
むしろ、その状況下で耐えているあなたに評価が集まるようにするためにも、愚痴をこぼさず、黙って仕事に取り組むのがいいでしょう。
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