天候デリバティブ

気温、降水量、降雪量などの天候現象がある状態に達した場合、契約で定めた事項が実行されるオプション契約のこと。
例えば、ビールメーカーは、夏場の気温が高ければ売り上げが上がり大きな利益が出るが、冷夏の場合、その逆の結果になります。そうした天候による業績のブレを最小限に抑えるために、ビールメーカーが、保険料のような手数料を払い、平均気温が30度以下だったらビールメーカーが金を受け取れるような契約を結びます。逆の場合は、金を支払うことになります。このシステムは1997年にアメリカで開発され、1999年にはシカゴ先物市場に上場するなどして、商品開発も取引も盛んになってきています。日本でも近年、銀行などの金融機関が積極的に扱うようになりました。